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帰納法と演繹法 Sabaさん、Zenさんへ。

 投稿者:tommy  投稿日:2009年 7月 2日(木)18時36分10秒
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   昨日、英語をもう一度やり直したいという姪に外国語の勉強法を話した際、「帰納法的な学習」と「演繹法的な学習」という観点を用いてみました。

 デカルトは演繹法で、ベーコンは帰納法を使って論理を進めたのは有名ですが、私は母国語学習は帰納法的で、外国語学習は演繹法的であると思います。つまり、母国語は長い学習時間をかけられることを武器に、実際に起こることの記憶をどんどん積み上げて巨大な母国語脳を作ってゆく。これに対し、外国語はもう事実と確定されたものを短期間に学び、それらの相互の組み合わせで、論理を構築し、極めて小規模だが「性能の良い」外国語脳を作っていく、、、。 そんな話をしました。

 Sobaさんのおっしゃる通り母国語だからかえって教えるのが難しいということは起こると思います。「(外国人に母国語を)教えようとして難しいのは、意識的に学んだものではなくて、無意識のうちに身につけてしまったものではないか?(Sobaさん)」そして、「無意識に身につけただけに、その膨大な知識を自覚的に取り出そうとすると大変な困難を伴います(Sobaさん)」私も本当にそう感じます。

 また、ZENさんの指摘にあるように「自分の話している言語をわかりやすい理屈できちんと論理的に説明できる(ZENさん)」ことが重要ですね。無意識の世界のものを意識世界へと転化させる(私はこれを「再発見」と呼んでいます)、それをわかりやすく説明する、それが重要ですね。それはでも、とても難しいことでもあります。

 でも、この困難さがとても私には新鮮で楽しく感じます。チャレンジングなのです。そんなわけで、またにほんごヘルプを再開しました。学習者の母語の違いによる音声や文法理解への困難さも逆に面白いです。韓国人は「つ」音がなかなか出せません。煙突が「エントチュ」になってしまいます。ゲルマン系米国人もやはり日本語の「つ」と「す」と区別するのが難しいようでした。いま、教えているロシア青年はどんな困難がやってくるのか、楽しみです。 tommy
 
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