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先週、秋葉原で「石器時代収音機(\450)」という組み立てキットを買った。ゲルマニウムラジオのことだ。中国語なのだが「石器時代」とは思わず笑ってしまったが、「収音機」とは中国語でラジオのことのようだが、実に上手く表現していると思う。アンテナから「音」声信号を「収」める訳だから「収音機」、受信機よりずっと分かりやすい。
30年代後期、中学生だった私は一人、はるばる秋葉原へ行き、ゲルマニウムラジオ部品を買って組み立てた。それ以来だから、もう半世紀近くの歳月がたったのだが、秋葉原の雰囲気はそれほど変わっていなかった。サラリーマン時代はお茶の水が職場だったのに、隣町の秋葉原に行ったことは一度もなかった。
ご隠居の身になり、有り余る時間を、昔のラジオ少年に戻ったかのように、電子部品をみてほくそ笑んでいる。ゲルマニウムラジオは、理論的にはゲルマニウムのダイオードとイヤホンがあれば、アンテナとアースをきちんとすると、いろいろな放送が電源なしで聞こえるという驚くべきものだ。さらに、コイルと可変コンデンサを付ければ、NHKなどの放送局を特定して受信できる。
今回買ったゲルマラジオは多少の付属コンデンサ、抵抗なども付いているが、基本的には上の4つの材料だけである。この投稿も、そのゲルマでNHK第1放送を聞きながら書いているが、十分実用になる。さらにイヤホンの音声をパソコン用のスピーカで増幅すれば、なんら普通の放送と変わらない音質と音量になる。
素朴な部品の組み合わせを見ながら、どうしてこれで放送が聞けるのか本当に不思議に思う。ラジオの原理は分かっているつもりだが、それでもなぜ、こんなもので聞こえるのか不思議である。森羅万象というのは案外、もとは単純素朴なものなのかも知れない。 tommy
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